社会における宗教の影響
ボランティア・ミニスターの役割
L. ロン ハバード著



1973年、ダイアネティックスとサイエントロジーの創設者であるL. ロン ハバードは、ニューヨーク市で社会学的な調査を実施しました。その結果、社会が何年も前と比べて劇的に悪化していることを発見しました。この研究から、彼はこの文化がどこに向かっているのかを予測しました。それは、はびこる不道徳、気晴らしとしての暴力、そして最終的にはテロリズムによる政治です。

必要とされているのは、人々が自分の人生を営み、未来を築くのを助ける方法でした。その答えとして、L. ロン ハバードはひとつの草の根運動の構想を描きました。こうした価値観を社会に浸透させ、それによって衰退を食い止める運動、つまりサイエントロジー・ボランティア・ミニスタープログラムです。
 

私たちは今日、歴史の分岐点にいます。そして今日の私たちの行動によって、世界がここから上っていくのか、それとも何らかの新しい暗黒時代に滑り込み続けるのかが決まるのです。

悪い状態というのはただ起こるものではない、ということを理解することが大切です。私たちが周りで目にしている文化の堕落は偶然ではありません。それは引き起こされたのです。このことを理解しない限り、人は自分自身を守ることはできず、また社会に効果的な影響を及ぼすことはできないでしょう。

ひとつの社会は、内部からにしろ外部からにしろ、敵対的な勢力から攻撃されることがなければ、何千年も存続していくことができます。そうした攻撃が起きるところでは、宗教的及び国家的な神々と英雄たち、その指導力の潜在的可能性、そしてその構成員の自尊心と高潔さが攻撃の主な標的となります。

「宗教とは、最初の共同体意識です。あなたの共同体意識は、他の人々との相互体験ゆえに起こります。」文化に対する攻撃の最も決定的な重要性を持つ標的は恐らく、その宗教的な経験です。宗教的な基盤を破壊したり蝕むことができるところでは、社会の構造全体がたちまち覆されたり、破滅がもたらされることがあります。

宗教とは、最初の共同体意識です。あなたの共同体意識は、他の人々との相互体験ゆえに起こります。宗教的な共同体意識とともに本当の信頼と高潔さが破壊され得るところでは、その社会は砂の城のように、波打ち続ける海に対して自らを守ることができないのです。

ここ百年ほどの間、宗教は容赦ない攻撃に取り囲まれてきました。それは「大衆の阿片」だと言われてきました。非科学的であり、原始的であり、端的に言ってそれは錯覚だと言われてきたのです。

しかし、組織化された宗教に対するこうした攻撃すべてのもとには、より根本的な標的がありました ― それは人間の精神性であり、あなた自身の基本的な精神的特質、自尊心、そして心の平安です。このブラック・プロパガンダはとても成功してきたのかもしれません。 そのため、あなたはもはや自分には精神的な特質があるとは信じないでしょうが、私は、あなたにはそれがあると保証します。

実際、あなたは魂を持っているのではありません。 あなたがあなた自身の魂です。つまり、あなたはこの本1でも、あなたの社会保障カードでも、あなたの身体でも、あなたの心でもありません。あなたはあなたなのです。

  1. 1. 『サイエントロジー・ハンドブック』、この記事はもともとその本の紹介文だったからです。